猫の耳に寄生するミミヒゼンダニ(耳疥癬)って?症状と治療法は?
猫の耳に寄生するミミヒゼンダニって知っていますか?別名は耳疥癬と言われており、猫にとってはかなりのストレスになるダニです。
いったいどんな症状でどんな治療法があるのでしょうか。
ミミヒゼンダニって?
猫の耳に付くのはミミヒゼンダニと言われる種類です。耳の中に寄生して、垢や傷ついた皮膚のかさぶた、リンパ液などを栄養源として育ちます。
このミミヒゼンダニは大きくても0.5ミリくらいの大きさで、一度寄生すると自然治癒することはありません。すでに寄生している他の動物と接触することで新たに寄生されてしまうのです。
ミミヒゼンダニの症状は?
耳の中が徐々に垢とダニの排泄物で埋め尽くされていきます。そのため、耳の中が黒っぽい耳垢でいっぱいになってしまうのです。
品種や性別に関係なくつきますが、成猫よりも子猫に多発する傾向があります。ミミヒゼンダニは皮膚を傷つけてくるので、これに反応した免疫細胞によってかゆみが出てきます。
また、炎症やアレルギーを引き起こすことがあります。人間と同じようなアトピー性皮膚炎や接触性アレルギーが現れてしまうと、猫はかゆいため耳を何度もかきむしったり、頭をふってしまいます。
炎症がひどくなったり、かきむしって傷をつけてしまって外耳炎になることがあります。さらに外耳炎が内耳炎にまで波及することで、神経症状が出ることもマレにあります。
また、スコティッシュフォールドなどの折れ耳の猫の場合には、熱や湿気がこもりやすい傾向があるため、外耳炎にかかりやすくなります。
ミミヒゼンダニの治療法は
動物病院に連れて行って獣医師に診てもらって、処方してもらいます。動物病院は健康保険はきかないため、治療費は高額になりますが、放置していると外耳炎などを引き起こして、猫が可哀想です。
診察料と薬代で3000円~5000円くらいの費用になることが多いです。
耳の中の虫が取れたら、疥癬に効果のある薬を投与します。スポットオンと言われる首筋につけるタイプのものがミミヒゼンダニに効果的で簡単に投与できます。
レボリューションという薬を使うことがほとんどのようです。基本的に1度だけの投与ですべて死ぬことが多いですが、寄生している数が多かったりすると、駆虫しきれずに残ることがあります。
そんなときのために1ヶ月に1回を2~3回のレボリューションの投与を行います。室内飼いであれば、それだけで他の猫に接触しなければ再感染することがないでしょう。
外に出すことがある猫であれば、定期的に薬を使って駆除し続ける必要があります。
(ネットなどで市販されているフロントラインではミミヒゼンダニに効果はありませんので要注意)
ミミヒゼンダニのチェック
飼い主が適切なケアを行ってあげないと、外耳炎に気付かないまま症状が悪化してしまいます。猫は人間の言葉を話すことはできません。飼い主がいつも注意しておく必要があります。
飼い主が手入れを怠っていると、垢がたまってダニにとって住みやすい環境を作ってしまうことになります。日常的に掃除してあげて、耳の中をチェックしてみましょう。
もし感染している場合には、黒い垢がたまります。これを優しくかき出して濃い色の紙のうえに落としてみましょう。そのなかに小さい白い粉のようなものがあって、動いていたらそれがダニです。
普段から耳が汚れているなら、洗浄剤を使ってきれいに掃除してあげましょう↓↓
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